[開開拓資料]9.14 馬とオオカミがいっしょにいる音楽会
大浦さんがなりたさんの趣味の馬頭琴をひきだして開催。南区真駒内にあるエドウィン・ダン記念館でおこないました。
エドウィン・ダン記念館
明治13年にエドウィン・ダンによって北海道開拓使の「牧牛場の事務所」として建てられました。明治9年に牧牛場が開設されて依頼、昭和21年米軍に接収されるまでの70年間、北海道の酪農畜産は、この建物を中心として発展しました。
昭和39年、有志は、この由緒ある建物が解体されるに忍びず、エドウィン・ダン顕彰会によって現在地に移築し、関係資料を展示するkとおにしました。
その後、老朽化のために本格的な改修工事を行い、平成15年5月にリニューアルオープンしました。
エドウィン・ダン(1848-1931)
アメリカ、オハイオ州生まれ。明治6年に24歳で来日。日本人と結婚し、昭和6年に82歳で一生を終えるまで56年間日本で過ごした。
北海道開拓使に招かれた外国人指導者のひとり。日本人に牛や羊の飼い方や競走馬を育てたりするため、牛と羊をたくさん連れて太平洋を渡って日本にやってきました。
新冠牧場で最も困ったのはエゾオオカミの襲来であった。10日間くらいの間に90頭の子馬が全部食われたこともある。ダンは東京や米国から沢山のストリキニーネを取り寄せ肉に混ぜて撒いた。これで狼は一掃され被害はなくなった。現在北海道にエゾオオカミはいない。
馬とオオカミがいっしょにいる音楽会
エドウィン・ダン記念館に飾られている、馬がオオカミに襲われている絵を、ふらりと中央アジアから立ち寄った馬頭琴奏者が見て馬とオオカミが一緒に踊っている絵と勘違いをしたことがきっかけで始まったと言われています。馬頭琴奏者とオオカミ役のダンサーの二人一組を基本形にし、エドウィン・ダン記念館の恒例行事として、そして近代史の功罪を越えた文化活動として今年は、趣味の馬頭琴をあずけたなりたまゆみさん、コンテンポラリーダンスをあずけた櫻井ヒロさんの舞台として行われました。
●当日の記録 ひきだした大浦さん。まずはエドウィン・ダン記念館館員園家さんによるガイドレクチャー 。 身振り手振りを駆使して美しく簡潔にダンの人生を紹介してくださいました。 次に「オオカミについてくわしい」というとくいをあずけてくれた大下さんによる趣味のオオカミ文化論。 オオカミが社会的にどのようにみられてきたかということを多角的に解説し、その後オオカミと馬の音楽会の意義につなげるというアシストを決めてくれました。そしてメインイベント、馬頭琴のなりたまゆみさんの出番。
半分以上しゃべっていましたが、弾いている姿はとても凛々しい! 3曲ほど終わったところでさっそうとオオカミがあらわれました。 はじめは手探りだった二人のかけあいでしたが、徐々にけしかけあっていきます。 即興でしかもダンスとのコラボレーションは初だったなりたさん!終了後の舞台挨拶、ダンサーは櫻井ヒロさんでした。